アクトインディ開発者ブログ

子供とお出かけ情報「いこーよ」を運営する、アクトインディ株式会社の開発者ブログです

Webど素人のSierがWebエンジニアになんとかなれた話

Webエンジニアのnakamuraです。 今回はタイトルにもあります通りWebのことなんてHTMLぐらいしかしらなかったメーカー系のSierだった僕がどのような経緯でWebエンジニアになったかを紹介したいと思います。 これから、Webエンジニアになりたいと思っている人たちに多少なりとも参考になる部分があれば幸いです。

「システムエンジニアだった頃の話」

今から20年くらい前に大学の情報系学科を卒業した僕は、新卒でメーカー系のIT企業に就職しました。 システムエンジニアとして、いくつかのプロジェクトで開発を担当し、働く環境にも、仕事に対するやりがいにも、特に不満はなかったので、当時の僕はこのまま経験を積んでこの会社にずっといるんだろうと本気で考えていました。 ところが、4年目くらいになった頃に、開発はもういいから、PMの方に進んでと言われ、まだまだ開発をやっていたかった僕はこのあと数年後に退職し、英語が使えるようになれば転職にも困らないかなくらいの軽い気持ちで8ヶ月の語学留学を決意します。

「渡英した頃の話」

渡英した当時(2007年くらい)は、ポンドがめちゃくちゃ高かったので、みるみる貯金が減っていきました。 なので、語学学校の空き時間でできるオンラインショップの梱包作業員の募集に応募することにしました。

いざ、面接に望むと僕の履歴書を見たイギリス人が、「ちょうどPHPのECサイトをRailsに移行しようと思ってるんだけど、エンジニアやってたんだったら、やってみない?やるならVISA取るから。」と。

もともと、1つのプロダクトを、全体を通して関わってみたい思っていたので、Webに関する知識は皆無でしたが、一緒に勉強しながらでいいからということだったので、やってみることにしました。 この頃の僕は、Rubyを少し知っていたくらいでRailsのことなんてまったく知りませんでした。

で、当時、渡された1冊の本がagile-web-development-with-railsです。 Railsのことを知らなかった僕は、Railsの読みやすさに衝撃を受けます。 そこから、とりあえず、チュートリアルに従ってサンプルアプリケーションを作り、わからないところはあとで振り返るということにして、どんどん先に進みました。 半年くらいして、なんとなく仕組みがわかるようになってから、Railscastsなんかも見るようにして、アプリケーションのアップデートを繰り返していました。

それから、自力で構築したブログサイトをリリースし、その後に、同僚のお手伝いで日本料理教室の予約サイトを2、3ヶ月かけて構築しました。

同時に、ECサイトの開発も同僚と2人で進めていたのですが、当時のRailsに関する僕らの知識ではPHPで実現出来ていたことがRailsだとなかなかうまく実装することができず悪戦苦闘していました。

そして、しばらくすると、同僚のイギリス人が転職活動を始め、数ヶ月後に転職することになり、メインだったECサイトの移行を1人でやらざるを得なくなりました。

この頃は、ロンドンの物価の高さに加え、近所の子供たちにマフィンを投げつけられたり、ロンドンの天気に憂鬱になったりと、今すぐにでも日本へ帰国したい気持ちでいっぱいでした。

ただ、ECサイトもほぼほぼ完成に近づいていたので、リリースを諦めきれず、なんとかリリースにこぎつけることができました。

以下が、その時に利用していた主なサービスになります。

・サーバー www.brightbox.com

・検索エンジン sphinxsearch.com

・メール配信サーバー www.mandrill.com

・カード決済 www.sagepay.co.uk

ECサイトを無事リリースしたあとは、様々な機能強化を行いながら、5年くらいで当初から目標にしていた売り上げ額に到達することができました。 その間、ECサイトの他にも、いくつかのアプリケーションをリリースしていましたが、自分は果たして日本でもう一度働けるのか?ということを思い始め、帰国を決意しました。 8ヶ月の滞在のつもりが、最終的に8年ちょっとの滞在になってました。

「帰国してからの話」

帰国後は、すぐにGreenとPaizaを使って転職活動を始めましたが、久しぶりの地元の居心地の良さに感激し、地元の市役所で働くことになります。 結果的に2年半ほど働くのですが、やはり、もう一度、プロダクト開発に携わってみたいという希望があったので、またまた転職を決意します。 その間、やっていたことと言えば、Paizaでひたすらrubyの問題を解いたり、EveryDay RailsでRspecを復習したり、Ansibleを勉強したり、新しいバージョンのRails本を読んだりしながら、小さいアプリケーションの作成を続けていました。

「最後に」

なんとか日本でWebエンジニアとして採用され、1人で開発していたころの違いに衝撃を受けている毎日ですが、1人の時には出来ていなかったコードレビュー、使用していなかったプロジェクト管理ツール、インテグレーションツールの有用性を思い知らされるなど、充実した日々を過ごせているように思います。

僕がWebエンジニアになるきっかけになった10年前と今では、エンジニアに求められる知識や技術も幅広くなっていると思いますが、まずは小さいアプリケーションを作ることからはじめてみてはいかがでしょうか?

アクトインディでは、一緒に働いてくれるエンジニアを募集しております。 興味のある方はぜひお越しください!