この記事は actindi Advent Calendar 2017 の12月24日の記事です
morishita です。
いこーよはお出かけ先を探す子育てパパ・ママ向けのサービスですが、 掲載させていただいているおでかけ施設の運営者様も大切なお客様です。 施設運営者様がいこーよ上で施設の魅力を知らせる方法としてしては、 施設情報や見どころがあるのですが、それ以外にもイベントやお知らせといった機能を提供しています。
Webのトラフィックがスマホ中心になり、利用ユーザの皆様のニーズも変化してきているのではと思っています。 世の中的に消費の傾向はモノからコトに移行していると言われています。それがいこーよにも起こっているのではないか? お出かけ先を探すときにも楽しそうな場所ではなく、楽しいコトがありそうなところを探そうとしているのではないか? そのニーズに応えるように施設側も、今日のイベントや今日の見所といった旬の施設の魅力をお知らせしたいと思っているのではないか?
そうなると発信する側も、それを受け取る側もより鮮度の高い情報へのニーズが高まると思われます。
情報を発信するには「知らせたい内容(ネタ)」と「伝えたい気持ち(モチベーション)」が必要です。施設様はそのようなネタとモチベーションをお持ちなのか?
潜在的なニーズを探るためにリアルタイム性の強い情報をやり取りするプラットフォームであるTwitterを施設様がどれくらい使っているのかを調べてみました。
と、ここまでもっともらしい前置きを述べましたが、ちょっと気になった個人的な興味を 満たすためだけのポストですのでご了承ください。
Twitterアカウントを持つ施設は約15%
いこーよに登録されているおでかけ施設すべてを対象にするのはちょっと数が多いので 約1万件を抽出して、Twitterアカウントがあるかどうかを調べました。 なお、各アカウント所持者に問い合わせだわけではないので判定は私の推測です。 施設名とアカウント名が一致しており、それが認証アカウントである場合は確定ですが、それ以外は間違いを含んでいる可能性はあります。
だいたい、1割くらいかなーと思っていたのですが、Twitterアカウントの保有率は約15%と 予想より少し多かったです。 全国的なばらつきはどうなのかなと思ったので、都道府県ごとに集計してみました。 まあ、東京、神奈川は予想通り高いですね。
アカウント年齢、ツイート数とフォロワー数
アカウントが作成されてからの経過年数(アカウント年齢)は次の様になります。
直近1年の間に作られた比較的新しいアカウントが割りと多いですね。 近年、Twitterで発信したい熱が高まっているのでしょうか。 一方で、すでに5年以上経過しているアカウントも約4割と結構多いことがわかります。 ちなみに、Twitterは2008年に日本語版ができて、2009年ごろから日本で本格的に普及し始めたようです。早くから取り組まれている施設様が予想以上に多い印象です。
次にツイート数別のアカウント数の分布は次のようになっています。
ツイート数500未満のアカウントが40%程度と多いですが、一方で、5000ツイート以上発信している活発なアカウントも1割ほど存在します。
ツイート数の多少はアカウントを作成してからの経過時間にもよると思われるので アカウント年齢✕ツイート数の分布を求めてみました。
若いアカウントでツイート数が少ない傾向はまあ、予想通り鮮明です。 割合の大きなところの傾向を見ると、1日に1ツイートするアカウントが多のかなぁと思われます。それより活発なアカウントでは年間1000ツイート程度かなといったところです。
フォロワー数
Twitterアカウントの運用にとって、フォロアー数というのは重要なKPIです。 ツイートはフォロアーのタイムラインに表示され、フォロアーが多いほどツイートが人の目に入る確率が高まるからです。
フォロワー数の分布をグラフにしたのが次のグラフです。
1000〜5000フォロアーを獲得しているアカウントが多そうです。 それ以上となると一気に減るので5000フォロアー獲得するのは難しいとわかります。 ちなみに最もフォロアーが多かったのは某夢の国リゾートで227万超。さすが。
フォロアー数はアカウント年齢やツイート数が大きいほど増える傾向があると予想できますが、実際にはどうか?
アカウント年齢✕フォロワー数の分布を表したのが次のグラフです。
5年以上続ければ25%のアカウントは数千以上のフォロワーを獲得しているようですね。
続いて、ツイート数✕フォロワー数の分布を表したのが次のグラフです。
ツイート数が少ないとフォロアーも少ないのは、明らかですが、1000フォロアー以上を獲得するためにツイート数がそれほど大きな要素ではないように感じます。しかし、5000ツイート頑張れば、数千のフォロアーを得られると言えそうです(5000ツイートするまでにアカウント年齢もそれなりに大きくなることもあるのでしょうが)。
始めると継続している
アカウントを作って運用を始めるときにはモチベーションが高いのですが、 それを維持してアカウントの運用を継続するのが難しいのでは? 放置されているアカウントが多いのでは? と思っていました。 しかし、その予想は完全に外れました。
直近1年以内にツイートしているアカウントの割合を1年アクティブ率とここで呼ぶことにして求めてみました。同様に半年アクティブ率、1ヶ月アクティブ率も求めてみました。その結果は次のとおりです。
- 1年アクティブ率: 88.5 %
- 半年アクティブ率: 85.6 %
- 1ヶ月アクティブ率: 77.8 %
なんと、7割以上のアカウントが少なくとも1ヶ月以内にツイートしており、継続して情報発信に利用されています。
Twitterが集客に有効であると認められているのか、やめた時の減少を懸念して続けているのか、あるいは伝えたいという熱が大きく持続するからなのか。 いずれにせよ多くの施設で一度Twitterを始めると情報発信に利用し続けるようです。
まとめ
さて、とりとめない内容になってしまいましたが、ざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。
- Twitterをプロモーションに活用しているのは15%程度。
- 早いタイミングでTwitterを使い始めた施設も多い。
- 放置されているアカウントは少なく、積極的に情報発信に利用されているアカウントは7割を超える。
個人的に気になったのは1年以内に作られた新しいアカウントが思ったより多いのだなぁということですね。
最後に
アクトインディでは、おでかけ施設を応援したいエンジニアを募集 しています。少しでもご興味があれば、よろしくお願いします。