iOS アプリエンジニアの namikata です。今日のブログは技術的な事ではなく、育児休暇の事について語りたいと思います。2019 年 9 月に育児休暇を 1 ヶ月取得しました。Facebookのマーク・ザッカーバーグさんも取得してましたし、僕もそのビッグウェーブに乗ろうかなという気持ちで取得しました(すみません、冗談です。単に生まれたてほやほやの子どもの成長を見届けたかっただけです)。会社としては、男性初の育児休暇の取得事例になるかと思います。
育児休暇を取得して一番声を大にして言いたい事は、
会社とチームのことがさらに好きになりました。
ということです。なので、会社とチームの為にこのブログを書こうと思います。アクトインディに興味を持ってくれた人に、少しでも響いてくれればいいなと思います。
入院から出産
奥さんが安静の為 1ヶ月程入院し、予定より早く小さく子どもが生まれました。
赤ちゃんが生まれて 3 人兄弟になり、家にはやんちゃざかりの子が 2 人います。奥さんの入院中は、デュアルコアがシングルコアになり、家庭の方の処理性能が大幅に低下しました。祖父母だけでなく、会社とチームにも多くの協力をしていただきました。弊社は、コアタイムなしのフレックス制で、1日 8 時間働かないといけないという縛りもなく、月に 約 160 時間(出勤日数 x 8 時間)の勤務となっています。また、個人の裁量に合わせて、リモート勤務も行えます。チームと相談し、リモート勤務の日数を増やさせてもらい、1 週間会社に顔を出さないという週もありました。また、フレックスをフルに活用させてもらい、子どもの通院など、仕事の時間が取れない日は 6時間勤務にしたり、仕事に集中できるときは、9時間勤務する日もあったりと、かなり臨機応変に仕事させてもらいました。限られた時間の中でパフォーマンスを出す事だけに集中しました。
めまぐるしい日々でしたが、 1 ヶ月の間に 5 回アプリのアップデートをリリースするなど、成果もきちんと出せたと思っています。無理した訳でもなく、そのような状況になっても、平常通り仕事をすることができたのは、チームの協力、会社の協力があったからこそで、柔軟な働き方を支えてくれたチームと会社のお陰です。本当にありがとうございました。
出産から退院まで
平日は奥さんが、土日は家族みんなで、早く生まれたため入院している子どもの病院に通いました。週末は毎回決められたエリアでの活動で 1 日終わってしまいましたが、自分達が作っているいこーよアプリを使って、病院付近の公園や遊び場を片っ端から制覇していくのは、想像以上にやりがいがあり楽しかったです笑(スタンプ機能作ろうかな)。お陰様で子どもは小さいながらもスクスク育ち、無事に予定日を過ぎた頃に退院することができました。
奥さんの入院や、赤ちゃんのお見舞いの為の通院で、リモート勤務の回数が増え、勤務時間もなかなか定まらない状態が長く続いていた中で、更に子どもの体調不良などで、急遽、休みを取る必要が出てきた時は申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。そんな中でも、チームや会社の皆は、毎回、「気にしないで、家族第一優先で」「何かあったらなんでも相談して」と笑顔で休暇をくれました。本当に色々と救われました。
退院から育児休暇の終わりまで
子どもの退院に合わせて、育児休暇を取得させてもらいました。とても有意義に育児休暇を利用させてもらいました。子どもの生まれた背景に関係なく、男性が育児休暇を取得する事は、家庭に関してだけでなく、仕事に関しても、とてもいいものだと感じました。
家庭に関しては言うまでもありません。体力的にも一番しんどい時期の奥さんのサポートをする事ができますし、成長の著しい乳幼児期を毎日子どもと接することができ、成長を目の当たりにできます。生まれてから 1 ヶ月は、多くの免疫をゆっくり作っていく期間として、外出や、人が大勢いる所を避けるべきだと先生から説明を受けますが、その期間、保育園の送迎を分担でき、生まれたばかりの子どもを保育園に連れて行く心配をしなくてもいいところも大きいです。子どもが生まれると生活のリズムが大きく変わります。今までの、どんな順番で家事をして、お風呂に入れて、寝かしつけるかといった1日の流れのリズムが子ども一人増えただけで全く当てはまらなくなっちゃいます。新しい1日の流れのリズムを育児期間中に奥さんをサポートしながら作っていけたのは、育休を取得して良かったポイントの一つです。
仕事に関しては、育児休暇取得中、生産性が落ちることは、確かに関係するプロダクトに取って大きなマイナスになることは間違いありません。ただ、育休が取れるチームは、とても強いチームだと自分は感じました。一人一人が主体性を持って、お互いに支え合いながら仕事をしていないと、抜けた穴はカバーできません。自分の為だけにしか働いていない人が多いと、単なるロス、生産性のダウンに留まらず、下手したらプロジェクト自体回らなくなるといった事も起こり得てしまいます。自分の所属しているアプリチームは、ディレクター兼デザイナー、Android, iOS それぞれ1名ずつで合計 3 人、そのうちの 1 名が抜けるという状況でした。抜けた 1 ヶ月間、大きな事故もなく、プロジェクトを進行し続けていってくれた事には、本当に、感謝しかありません。育児休暇を安心して取れる環境は、チームが信頼関係の元で主体的に動けていることの証明になると思います。
長々と書きましたが、育児休暇を取得するかどうか悩んでいる人へのアドバイスとしては
取る
これにつきます。もし取れない状況だとしたら、それは、チームの心理的安全性が低くて助けを求められない状況だったり、仕事が属人化しすぎちゃっていたり、育休を取れるように改善するポイントを話し合ういいきっかけになると思います。みんなバンバン取ればいいんですよ。その間チームは少ない人数で今まで以上の成果を出せないか試す成長の機会だと捉えるだけで。 男性がとる育休は組織にとって合理的。正論すぎるシリコンバレー流育休観 。この記事でも、育児休暇は「長期的なアウトプットの最大化において合理的」と言っています。
最後になりますが、笑顔で育児休暇に送り出してくれたチームと会社の皆に、この場をかりてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
(投稿時間が朝の 5 時笑。みんな起きてる訳ではありません)
アクトインディでは、子どもとの遊び場の情報を集めた いこーよ といったサービスを運営しています。 興味のある方は是非、当社の HP も見てやってください
P.S.
3 人の子どもを育てている親として、新米パパに、是非とも伝えたい事を。
ミルクをあげる前にオムツを変える。
これさえ守っておけば、子育てはバッチリです。ミルクあげた後にオムツ変えようとすると、ミルク出ちゃいますからね。気をつけて。