アクトインディ開発者ブログ

子供とお出かけ情報「いこーよ」を運営する、アクトインディ株式会社の開発者ブログです

Cisco Merakiってどうよ?

こんにちは!!こんにちは!!インフラエンジニアのyamamotoです。

実は当社では、今年の初めに社内のWiFi環境を一新しました。
それまではスタンドアロンのWiFi機器を複数台並べて使っていたのですが、規模が大きくなってくるとどうしても不安定になるんですよね。

会社規模が大きくなるとWiFiが不安定に……

私は前職が成長途上のゲーム会社で、多数のスマホを使う中でWiFiのトラブルに悩まされていました。散々いろいろ自分で試したのですが、既存の環境ではどうにもなりませんでした。
最終的には専門の業者を頼って、Cisco社のWiFi機器とコントローラー(?)の導入を行い問題を完全に解消できました。「コントローラーとは何ぞや」と思いましたが、要するに中規模以上になると中央管理し適切な配分ができるプラットフォームが必要だったんですね。

当社でも同様の問題に悩んでいたので、Cisco社のMerakiを導入してみました。

Merakiとは何なのか?

Cisco Merakiは、ネットワーク機器の代表メーカーCisco社のソリューションで、ネットワーク機器の中央管理(コントローラー)をクラウド側でやってしまおう、というものです。
WiFi機器だけでなく、スイッチやファイアウォール、Webカメラなども扱えるようです。

え?ネットワーク機器をクラウドで管理するメリットなんかあるの?セキュリティ大丈夫?と思われるかもしれませんが、これが使ってみると意外といい感じだったりします。

Merakiのメリット

中央管理をクラウドでやると、実はいろいろなメリットがあります。

  • コントローラーの費用がかからない
    コントローラーって意外と高いんですよね。冗長性や保守も含めると結構な金額になります。
    それに比べるとクラウド環境の使用料はかなり安く、例えばアクセスポイント1台当たりで年間2万程度です。使用料にアクセスポイントの保守費用も含まれているのでオトクです。

  • 障害に強い
    オンプレミスのコントローラーだとどうしても故障が避けられませんが、クラウドであればオンプレミス環境より故障率は圧倒的に低いです。
    また、インフラエンジニアが張り付いていなくてもクラウド側で対応してくれるので管理も楽ですね。

  • 保守作業が社外からでもできる
    これが意外と大きいですね。アクセス許可端末の登録や設定変更などの作業が自宅からでもできるので、インフラエンジニアでもテレワークできてしまいます。

  • 設置場所を選ばない
    当社は4月に移転していますが、コントローラーがクラウドにあるので、アクセスポイントを新オフィスに持って行ってネットに繋げるだけで、これまでと同じ環境が簡単に復元できました。
    また、たとえば支社ができたりどこかに出展する際などでも、アクセスポイントをネットに繋げれば従来の社内と同じ認証設定で使えます。わざわざそこに新たにオンプレミス環境を用意して、なんてことは必要ありません。

Merakiのデメリット

デメリットで考えると、やはり速度面にやや不安がありますね。
実は前職のゲーム会社ではMerakiは採用しませんでした。それは、前述のとおり多数のスマホでひっきりなしに接続・切断を繰り返すため、認証に時間がかかってしまうことを懸念してのことです。
その点ではやはりオンプレミスの方が安心ですね。

ただ、当社はほぼ全員ノートPCを使っていて、特に問題無く使えているので、それほど深刻に考えることは無いと思います。

同じ理由で通信量、つまりアクセスポイントなどネットワーク機器がどれだけクラウドコントローラーと通信しているのか、という点も気になりますよね。
Merakiはコントロール部分しかクラウドコントローラーと通信を行わないので、気にならないぐらい通信量は少なくなっています。

最後に

ここ数年で急激に拡大してきているクラウド管理機器ですが、試してみない手は無いですよ!!

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